6割の企業が「足りない」と回答!PM・営業の需要が急増中
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中小IT企業のエンジニア単価推移や案件取扱数の変化など、市場動向情報を調査して、中間報告としてまとめました。案件平均期間や案件数、エンジニア単価や稼働状況など市場の実態データを手に入れることで、市場で発生している事象と自社の現状を比較できるようになります。
コロナ禍における企業のファンダメンタル
「1年以内の仕事の受注状況の予想はどう思うか?」という問いに対して、94%の企業が「今までと変わらない」「良くなると思う」と回答しました。こちらの問いの回答は、約18ヶ月前のアンケートでは83%でした。前回から比べて11%向上しています。コロナ禍という状況ではありましたが、業界全体をみると市場は拡大傾向にあることがわかりました。
また、直近のエンジニアの稼働率に関する質問では87.5%の企業が「十分稼働している」と回答しています。エンジニアの稼働について「十分稼働している」と回答した企業の中で、特にエンジニアの稼働率が高い言語は「JavaScript」「PHP」「Java」で、フレームワークでは「Node.js」「Vue.js」「Laravel」でした。アンケート結果から、どの企業にも案件の分母が多い言語を習得しているエンジニアが所属していることがわかります。
加えて、上記の企業はクライアントの業種が共通していることもわかりました。主な業種は、同業界の上流の商流や情報通信業が挙げられれらます。
業界全体で足りていない職域は「エンジニア」「PM」「営業」
「人手が足りていないと感じる職域は?」という問いでは、「エンジニアが足りない」と回答したのは34社でした。次いで「PMが足りない」という回答したのは30社、「営業が足りない」と回答したのは24社でした。受託開発を取り扱っている企業では特に「PM職」「営業職」が足りない傾向にありました。
業務を遂行するのに必要不可欠なエンジニアの他、プロジェクトを管理するPM職・受発注を取り仕切る営業職の需要が高まっているようです。
受託開発(請負)のエンジニアは平均月単価の上限値が平均よりも高い
今回の調査の結果、売り上げが高い企業の中で一番多かったビジネスモデルは「SES」でした。しかし、従事するエンジニアの平均月単価が最も高かったビジネスモデルは「受託開発(請負)」です。
SESでの月単価の平均金額の上限は800,000円だったのに対し、受託開発(請負)の月単価の平均金額の上限は1,500,000円でした。また、月単価が1,000,000円以上のエンジニアの9割はJavaScriptを習得しています。
※本報告は2022年4月28日時点までの調査結果を分析した報告となります。より精度の高い分析レポートを発信するため、引き続き情報収集を行ってまいります。
出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000063969.html